「初めてWebサイトの制作を依頼したい！」と思っても、実際にどれくらいの費用がかかるのか気になる方は多いのではないでしょうか。この記事では、Webサイトの制作にかかる費用の相場についてご紹介します。
ただし、制作の費用はサイトの規模や要件、機能、デザインの複雑さなどによって大きく変動するため、あくまで目安となる金額として書いています。
- これからWebサイトの制作を依頼しようと思っている方
- 費用の相場がわからず迷われている方
は参考にしてみてください。
Web制作の相場って？
Webサイトの作成をプロに依頼するときの相場は様々で、構築されるサイトの規模や機能、デザインの複雑さによって大きく異なります。一般的に、テンプレートのようなシンプルなWebサイトの制作では数十万円から始まり、大規模な企業向けの複雑なWebサイトでは数百万円に及ぶこともあります。
また、Webサイトをどのような目的で活用したいのかによって、必要な機能を付けたり、Webサイトの運用や保守にかかるコストも考える必要があります。Webサイト作成の相場と一言で言っても目的や重視したいポイントによっても変わってくるので、依頼する前に、整理しておくことが大切です。
制作費用を左右するポイントは3つ！
先ほどにもあるようにWebサイトの制作費用は、多くの要素によって左右されますが、特に以下の3つのポイントが重要です。
- Webサイトの規模（タイプ）
- Webサイトの目的と依頼先
- Web制作の依頼先
Webサイトの制作には、上記の3つのポイントに合わせて制作側の人件費や専門性が変わってくるため、もう少し詳しく解説していきます。
Webサイトの規模（タイプ）によって費用が変わる
Webサイトの制作費用を左右する要因の1つに、そのサイトの規模やタイプが関係します。
例えば、シンプルなランディングページや個人のポートフォリオサイトのような小規模なサイトは、比較的低い費用で作成できる傾向があります。Web制作会社が持っているテンプレートを流用することも多く、ページ数が少なめで、コンタクトフォームや基本的な機能を備えたシンプルなデザインが一般的です。そのため、制作にかかる時間やコストも低くなります。
一方で、大規模な企業の公式サイトや複数のページや機能を持つサイトは、多くの時間と労力を必要とするため、高額になる傾向があります。こうしたサイトは、情報提供だけでなく、オンラインストア、会員制コンテンツ、予約システムなど、高度で多様な機能を備えることが必要です。そのため、デザイン、開発、テストの段階での作業量が増加し、それに応じて制作費用も変動していきます。
サイト規模の種類と費用の相場をチェック！
ここまでは、規模（タイプ）や目的によってWebサイト制作の費用が大きく変わることをお伝えしました。ここからは、Webサイトの規模の種類別に制作費用の相場をご紹介していきます。
【LP（ランディングページ）】
LP（ランディングページ）とは、宣伝したい製品・サービスの促進を目的としたWebサイトで、ユーザーに会員登録や予約や購入などを誘導するのが狙いです。LPは1ページだけ作成して、会社のホームページや購入サイトに移行することが多いため、5～10万くらいと比較的安価になっています。
【小規模（5～10ページ）のWebサイト】
小規模サイトは企業情報や商品紹介を、会社概要・お知らせ・お問合せなど必要最低限のコンテンツで用意したホームページ制作を指します。ページ数が10ページ以内のシンプルなWebサイトであれば、30万～が相場と言われています。
小規模サイトの場合は、WordPressなどの制作ツールを活用しているWeb制作会社も多く、コンテンツや素材を自身で用意するかどうか、デザインや機能をどこまでするかで価格が変動していきます。
【中規模（10～30ページ）のWebサイト】
中規模サイトになると、ページ数が増えるため60～170万円程度になります。また、中規模になると更新頻度も増える傾向にあります。そのため、小規模サイトのような基本的なコンテンツに加えて、自社でお知らせなどの更新をできるようCMSを導入したり、力を入れていくコンテンツを作り込んだりします。その結果、デザインの複雑さや機能追加によって費用が増減することがあります。
【大規模（30ページ以上）のWebサイト】
大規模サイトは、企業がユーザー獲得はもちろん、ブランディングや認知拡大なども目的として運営します。そのため、商品・サービス関連の情報量が増えることや、作り込みも中規模よりもしっかりと行うため30ページ以上だと最低でも60万円～になります。もっとページ数を増やす、デザイン・アニメーションやコンテンツ管理システムなどの機能を増やす、SEO対策やセキュリティ対策、などより充実させたいと目標設定を高くするほど、費用は数百万～数千万円になることもあります。
【採用サイト】
採用サイトとは、求職者に向けて求人情報などを発信するサイトです。ターゲットが狭いため、求人情報や会社の特長をわかりやすくするためのサイト構成やデザインにこだわれることが採用サイトの特徴です。必要最低限の機能で作成するなら、小規模サイトと同じくらいの10万～50万円が目安です。ただし、競合他社と差別化を図るためにオリジナルデザインにするなど、デザインのカスタマイズをすると費用は大規模サイトくらいの金額に上がってきます。
【店舗向けサイト】
店舗向けサイトは、飲食店・サロン・教室など店舗の情報や営業時間、サービス内容などを掲載するサイトのことを指します。基本的に店舗向けサイトは小規模サイトと同じくらいのページ数（10ページ前後）になることが多いです。ただし、「店舗の雰囲気がわかる写真」「サービスが良く伝わる動画」など画像の掲載やデザインに拘ったり、オンライン予約システムやオンラインショッピング機能を追加すると費用が数十万～数百万円に増えることがあるため、どこまで依頼するのか決めておくと安心です。
【ECサイト（通販サイト）】
ECサイトとは、商品の販売を目的とした通販サイト（ネットショップ）のことです。ECサイトにもいくつかタイプがあり、タイプと規模によって費用が大幅に変わってきます。例えば、楽天市場などのECモールへの出品などであれば10万円以内でできることもあります。一般的に、基本的な商品カタログやショッピングカート、決済機能、顧客管理システムなどが含まれるECサイトの制作費用は100万円～が相場です。パッケージでなく、全てオリジナルとなると数百万～数千万円程度の費用が必要になります。
Webサイトの目的と依頼先によって費用が変わる
上記でも書いているように、Webサイトの制作にかかる費用の相場は、サイトの規模や機能をどれだけ付けるかによって10万円程度～数百万円まで幅があります。また、依頼先によっても費用に大きな差がでます。そのため、どんな目的で何を重視するのかを決めることが大切です。
Webサイトの目的と費用
例えば、一言に「10ページくらいで店舗向けサイトを作りたい！」と言っても、細かな目的の違いで予算も変わってきます。
Web制作の目的は「ブランディングの強化」「集客を増やす」など様々ですが、Webサイトを作成することで実現したい目的を明確にすることで、必要な機能やデザインの選び方が変わります。単に金額だけで考えずに、目的を意識してWeb制作依頼をすることが大切です。
Webサイトの依頼先と費用
目的でも費用に差が出ると紹介してきましたが、依頼先によっても費用に差が出ます。その主な理由は、人件費と専門性です。
例えば、フリーランスでは通常、低コストでWeb制作を依頼することができます。基本は1人（または少数）で全てを担当するため、
- コミュニケーションが取りやすい
- 柔軟な価格設定ができるため、限られた予算でのWeb制作が可能
- ニーズや要件に応じたカスタマイズなど柔軟な対応の相談がしやすい
などのメリットがあります。その反面、十分なリソースを確保できない、サポートや保証が不十分などの場合があるため、改善や提案、長期にわたる運用サポートなどを依頼する際には十分に相談したうえで選んだほうがよさそうです。
一方で法人に依頼すると、それぞれの専門分野の担当がつくため、
- 多様なリソースを持っている
- 必要な専門知識とサポート体制が整っている
- Webサイト開設後のアフターケアにも迅速かつ適切に対応できる
などのメリットがあります。サポート体制など安心できる部分が多い反面、専門の担当が何人もつくため人件費などの費用が高くなる、プロセスが決まっていて柔軟性に制限がある、などコストが高く柔軟な対応が難しいケースがあります。
Web制作会社を選ぶ際には、フリーランスと企業だけでなく、何が得意でどんな専門性を持っているところなのかにも注目して見ていくことも大切です。例えば、デザインが得意、マーケテイングが得意などによっても完成するWebサイトに差が出てきます。
ニーズや予算、重要視する要素に応じて、メリットとデメリットを比較し、目的の達成のために最適な選択をすることが重要です。
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Webサイト作成にかかる費用の内訳
Webサイトを作成するにあたって、デザインやシステム開発だけでなく以下のような費用が発生します。数千円～数万円と相場の幅も広いため、見積りや打ち合わせのときに確認が必要です。
- サーバー管理費
- システム開発費
- コーディング費
- デザイン費
- 素材購入費
- ディレクション費
- 更新費
ここからは、これらの費用にも少し触れてご紹介します。
【サーバー管理費】
Webサイトをオンラインで公開するために必要なサーバー費用が含まれます。これには、ドメイン名の取得費用や、ウェブホスティングプランの支払いが含まれます。月額料金で提供されることが一般的であり、サーバーの性能やサポートの質に応じて年間1万～5万円以上と料金が変動します。
【システム開発費】
Webサイトの機能性やユーザー体験を向上させるためのシステム開発費用があります。これには、特定の機能の開発やデータベースの設計、サイトの構築などが含まれます。特に予約管理サイトやECサイトなどは相場が高い傾向にあります。
【コーディング費】
基本的なコーディング作業とは、HTMLとCSSを用いてWebサイトに変換する作業のことです。コーディング費用は、開発者のスキルと経験、プロジェクトの納期、技術的な要求仕様によっても左右されます。ページの種類によって相場が変わり、トップページが1万円～、下層ページや派生ページは5000円～、Webサイトのレスポンシブデザイン（モバイル対応）はトップページよりも高めになっています。
【デザイン費】
デザインには、クライアントのブランディングや目的に合わせて、カラー・フォント・ユーザーインターフェースなどの設計が必要です。また、デザインの要素として、ロゴやアイコン、ボタン、バナー、画像などの制作もデザイン費用に含まれます。コーディング費と同様にデザイン費もページの種類によって相場が変わってきますが、コーディング費よりも全体的に費用がかかる傾向にあります。
【素材購入費】
写真、イラスト、動画などのコンテンツ素材を使用する場合、これらの購入費用がかかります。特にプロのカメラマンに依頼したり高品質な素材を使用したりする場合や、ライセンス費が必要な場合は、追加の費用がかかることがあります。
【ディレクション費】
ディレクションとは、Webサイトの制作全体を統括し、スケジュール管理や品質管理を行う役割のことです。Webサイト作成をスムーズに進行するために必要な役割で、Webサイトの規模によって金額が大幅に変わるため、だいたい見積り総額の10～30％を目安にしてみるとよいでしょう。
【更新費】
Webサイトは定期的なメンテナンスと更新が必要です。新しいコンテンツの追加、セキュリティの強化、システムのアップデートなどが含まれます。自社でも更新できますが、サーバーやドメインなどの維持費がかかるため、最低でも月5,000円以上は必要になります。Web制作会社に依頼する場合は、2万～5万円程度かかります。
まとめ
この記事では、Webサイトの制作費用の相場について、ご紹介しました。費用の相場のポイントは以下の3つです。
- Webサイトの規模（タイプ）
- Webサイトの目的と依頼先
- Web制作の依頼先
Webサイトの費用は、依頼内容やWeb制作会社の強み、依頼先などによって大きく異なるため、この記事でご紹介したものは一例としてご参考にしていただければ幸いです。Web制作依頼で大切なことは、予算・機能・デザイン・コンテンツなどを「目的」に合わせて選定していくことです。
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