「表示速度」が1秒遅れると売上は何%下がる?ページを軽くするために今すぐできる3つのこと

「自分のスマホでサイトを開くとき、なかなか画面が表示されなくて、結局『戻る』ボタンを押してしまった……」

あなたも一度はそんな経験があるのではないでしょうか。現代のユーザーは、私たちが想像している以上に「待ってくれません」

実は、Webサイトの表示速度におけるたった「1秒」の遅れが、あなたのビジネスに致命的なダメージを与えている可能性があります。「たかが1秒でしょ?」と思われるかもしれません。しかし、その1秒の裏側では、何十人、何百人という見込み顧客が、あなたの会社を知る前に去っていっているのです。

本記事では、表示速度が売上に与える衝撃のデータと、専門知識がなくても今日からできる具体的な改善策、そして速度の先にある「ユーザー体験(UX)」の改善までを徹底的に解説します。

この記事を読み終える頃には、あなたのサイトを「お客様を門前払いしない、おもてなしの場」へと変える方法が明確になっているはずです。

目次

【衝撃】表示速度が1秒遅れると、売上は〇%下がる?

結論から申し上げます。 Webサイトの表示速度が1秒遅れると、コンバージョン率(成約率)は「7%」低下するというデータがあります。これは米国の調査会社Aberdeen Groupが行った、非常に有名な調査結果です。

[参照:Aberdeen Group – The Performance of Web Applications]

たった1秒で7%です。もし、あなたのサイトの月商が100万円であれば、表示が1秒遅いだけで年間「84万円」もの機会損失をしている計算になります。これはもはや「小さな不備」ではなく「経営課題」と言えるでしょう。

Googleが警告する「直帰率」の恐怖

検索エンジンの王者であるGoogleも、表示速度とユーザー行動について、以下のような驚くべきデータを公表しています。

  • 1秒から3秒に落ちると、直帰率は32%上昇する

  • 1秒から5秒に落ちると、直帰率は90%上昇する

  • 1秒から10秒に落ちると、直帰率は123%上昇する

[参照:Google – Find out how you stack up in mobile web speed]

「直帰」とは、サイトの1ページ目だけを見て、他のページを見ずに去ってしまうことです。どれだけ素敵なデザインや心を打つ文章を用意していても、見てもらえなければ存在しないのと同じなのです。

Amazonの伝説的なエピソード「0.1秒の重み」

世界最大のECサイトであるAmazonには、表示速度に関する有名な逸話があります。 彼らがサイトのパフォーマンスをテストした際、「表示速度が0.1秒遅れるごとに、売上が1%減少した」というのです。

0.1秒という人間がまばたきをするよりも短い時間でさえ、ユーザーの購買意欲に水を差してしまうのです。

結論 : 速度は「おもてなし」そのもの

なぜ、これほどまでに速度が重要視されるのでしょうか。 それは、現代のユーザーにとって「速度=誠実さ」だからです。

ランチタイムの貴重な10分間に情報を探しているビジネスパーソンや、育児の合間にスマホをチェックしているお母さんにとって、開かないページはストレスでしかありません。

遅いサイトは、お店の入り口に「準備中」の札を掲げたまま、お客様を炎天下で待たせているようなものです。逆に、サクサク動くサイトは「あなたをお待たせしません」という究極のおもてなしなのです。

今すぐ改善したい!ページを軽くするために今日からできる3つの対策

ご依頼者様
速度が大事なのはわかったけれど、プログラミングなんてできないし……。どうしたらいいのだろう?
Webデザイナー

そう思われた方もご安心ください。専門知識がなくても今日から取り組める対策の中から、まずは、「3つの対策」を始めてみましょう!

【ページを軽くするための3つの対策】
画像のサイズを最適化する(次世代フォーマットWebPの活用)
不要なプラグインを整理・削除する
高速なレンタルサーバーを選ぶ(土台の強化)

① 画像のサイズを最適化する(次世代フォーマットWebPの活用)

サイトが重くなる最大の原因、その8割は「画像」です。

特に、スマホやデジカメで撮影した写真をそのままアップロードしていませんか? スマホの高画質な写真は1枚で数MB(メガバイト)もあります。これはWebサイトにとっては「巨大な岩」を運ばせているようなものです。理想は、1枚あたり200KB(0.2MB)以内、トップの大きな画像でも500KB以内に抑えるべきです。

● 次世代フォーマット「WebP(ウェッピー)」の活用

WebPはGoogleが開発した画像形式で、従来のJPEGやPNGに比べて見た目はほとんど変わらないのにファイルサイズを大幅に軽量化できます。

【具体的な手順 : Squoosh(スクーシュ)の使い方】
Googleが提供している無料ツール「Squoosh」を使えば、誰でも簡単にWebPに変換して画像を最適化できます。

  1. Squooshにアクセスします。

  2. 軽くしたい画像をドラッグ&ドロップします。

  3. 右下の設定パネルで「WebP」を選択します。

  4. 「Quality(品質)」のバーを調整します(75〜80程度でも十分綺麗です)。

  5. 右下のダウンロードボタンを押して、サイトにアップロードし直します。

これだけで、画像容量を半分以下に減らすことも可能です。

● WordPressなら「EWWW Image Optimizer」が便利

もしあなたのサイトがWordPressで作られているなら、プラグインで自動化しましょう。やり方は、「EWWW Image Optimizer」をインストールして有効化するだけです。それだけで、これからアップロードする画像を自動で圧縮し、さらに既存の画像も一括で最適化してくれます。

● 画像データの選び方

写真やアイコンなど、挿入したい画像に合わせてデータ形式を変えることでもデータを軽くすることができます。

  • 「写真」はWebPかJPEG :  人物や風景などはWebPに変換。

  • 「ロゴやアイコン」はSVG :  拡大してもぼやけず、データ量が極端に少ない「SVG形式」を活用すると、サイト全体が引き締まります。

このように画像を保存する際に少し気を付けるだけで最適化することができます。

Webデザイナー
表示速度を速めるために画像の軽量化は必須ですが、そもそも「なぜHPに画像が必要なのか?」「どんな画像が効果的なのか?」についても知っておくと、より集客力の高いサイトになります。

画像の必要性と使用時ポイントまとめ

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② 不要なプラグインを整理・削除する

WordPressなどのCMSを使っている場合、便利な「プラグイン」をたくさん入れてしまいがちです。しかし、プラグインは「家電」と同じです。

使っていない家電のコンセントを指しっぱなしにしていれば、それだけで電力を食い、ブレーカーが落ちやすくなりますよね。サイトも同じで、プラグインを読み込むたびに処理が増えて速度が落ちていきます。

プラグイン整理のチェックリスト

  • 1年以上更新されていない :  セキュリティリスクも高く、動作が重い原因になります。

  • 機能が重複している :  似たような機能を持つプラグインは一つに絞りましょう。

  • 一時的に使っただけ :  サイト移行用やバックアップ用など、常に動かす必要がないものは停止しましょう。

  • アクセス解析系 :  Googleアナリティクスがあるのに、別の解析プラグインも入れていませんか?

  • 多機能すぎるデザインツール :  使っていない装飾機能が裏で読み込まれている場合があります。

これらは今すぐ「無効化」し、必要なければ「削除」しましょう。これだけでサイトが驚くほど軽くなることがあります。また、1ヶ月に一度は「本当にこの機能は必要か?」を見直す習慣をつけておくと、サイトの軽さを維持しやすくなります。

③ 高速なレンタルサーバーを選ぶ(土台の強化)

画像やプラグインをどれだけ対策しても、解決しない場合があります。その原因は、サイトが置かれている「サーバー」にあります。

サーバーはいわば「土地」です。どれだけ軽量で高性能な家(サイト)を建てても地盤が緩かったり、インフラが古かったりすれば、生活(表示)はスムーズにいきません。

特に、数年以上前に契約したサーバーを使い続けている場合は要注意です。サーバーの技術は日々進化しており、最新の「高速プラン」に乗り換えるだけで専門的な知識ゼロで速度が2倍、3倍になることも珍しくありません。

「格安サーバーでもいいのでは?」と思う方もいると思います。格安サーバーは、一つの土地に何百人もの人がひしめき合っている状態です。誰か一人が重い作業をすると、あなたのサイトも巻き添えで遅くなります。n-winが推奨するのは、この「巻き添え」を防ぐ仕組みが整ったビジネス仕様の土台です。

Webデザイナー
サイトの軽量化をやり尽くしても速度が上がらない場合、原因は『サーバー』にあるかもしれません。今使っているサーバーが最適かどうか、こちらの比較記事を参考にチェックしてみてください!

おすすめのレンタルサーバー7選!

ホームページやブログなどのWebサイトを運営するにあたり、適切なレンタルサーバーを選ぶことは重要です。レンタルサーバーは、Webサイトをネット上で公開するための基盤となるサービスなので、その選択はホームページのパフォーマンスやセキュリティに[…]

なぜ表示速度が「SEO(検索順位)」にも影響するのか?

表示速度の改善は、売上だけでなく「集客」そのものにも直結します。なぜなら、Googleが検索順位を決める際の評価基準に「速度」を明確に含めているからです。

Googleの評価基準「Core Web Vitals(コアウェブバイタル)」

Googleは現在、ユーザーがサイト上で感じる「使い心地」を数値化して評価しています。これを「Core Web Vitals(コアウェブバイタル)」と呼びます。

具体的には、以下の3つの指標が重視されています。

  1. LCP (Largest Contentful Paint) :  メインコンテンツが表示されるまでの速さ

  2. FID (First Input Delay) : ボタンを押した時の反応の速さ

  3. CLS (Cumulative Layout Shift) :  読み込み中の画面の「ガタつき」の少なさ

特に3つ目の「画面のガタつき」は、UX(ユーザー体験)の観点から非常に重要です。

画像が遅れて読み込まれたせいで、押そうとしたボタンの位置がズレてしまい、間違えて広告をクリックしてしまった……という経験はありませんか? Googleはこのような「不快な体験」をさせるサイトを厳しく評価し、順位を下げることがあります。

Googleが目指す「ユーザーファースト」

Googleの使命は、検索したユーザーに対して「最高の回答(サイト)」を提示することです。 もし、内容が全く同じ2つのサイトがあったら、Googleは間違いなく「表示が速くて快適なサイト」を上位に表示させます。

つまり、SEO対策として記事をたくさん書くことも大切ですが、その土台となる「速度」が疎かになっていては、ザルで水を汲むような状態になってしまうのです。

専門用語も怖くない!Core Web Vitals(LCP/FID/CLS)の初心者解説

ご依頼者様
やってみようと思っだんだけど…ページスピードインサイトで難しい用語が出てきて、そっと画面を閉じたよ…。
Webデザイナー
そういう経験をされた方も多いと思います。そんな方のために、ここでは主要な3つの指標を、噛み砕いて解説します。

LCP(エルシーピー) : メインコンテンツの表示速度

  • 正式名称 :  Largest Contentful Paint

  • 意味 :  ページ内で「一番大きな要素」が表示されるまでの時間

  • 例え :  レストランに入って、メイン料理(看板メニュー)がテーブルに届くまでの時間

  • 理想 :  2.5秒以内

  • 改善策 :  サイトの顔である「メインビジュアル」の画像サイズを極限まで小さくすることが一番の近道です

FID(エフアイディー) : 反応の速さ

  • 正式名称 :  First Input Delay

  • 意味 :  ボタンやリンクを押してから、実際に反応するまでの待ち時間

  • 例え :  店員さんを呼んでから「はい、お伺いします」と返事が来るまでの時間

  • 理想 :  0.1秒(100ミリ秒)以内

  • 改善策 :  不要なJavaScript(動きをつけるプログラム)を減らすこと(プラグインの整理がここでも効いてきます)

CLS(シーエルエス) : 視覚的な安定性

  • 正式名称 :  Cumulative Layout Shift

  • 意味 :  読み込み中にボタンや画像が「ガタッ」とズレる度合い

  • 例え :  注文しようとしたメニューを指差そうとしたら、急にテーブルが動いて別のものを指してしまうような状態

  • 理想 :  0.1以下(これは秒数ではなく、ズレた範囲のスコアです)

  • 改善策 :  画像の「高さ」と「幅」をあらかじめプログラムで指定しておくこと(これができていないと、後から画像が割り込んできて画面がガタつきます)

スマホの「4G回線」という視点 : あなたのサイト、外で見てみましたか?

Web担当者や経営者の方が陥りがちな罠が一つあります。それは、「自社の高速なWi-Fi環境でサイトを確認してしまうこと」です。

ユーザーは「不安定な場所」であなたのサイトを見ている

オフィスや自宅の安定したWi-Fiであれば、多少重いサイトでもスムーズに動くかもしれません。しかし、あなたの顧客は常にその環境にいるわけではありません。

  • 電車の移動中、トンネルに入る直前の不安定な電波

  • お昼休みの混雑したカフェのフリーWi-Fi

  • 月末で通信制限がかかりそうなスマホの4G回線

このような「低速な環境」でこそ、表示速度の真価が問われます。Googleも、サイトの評価を行う際は「4G回線でのシミュレーション」を基準にしています。

「通信量(ギガ)」を消費させる罪

サイトが重いということは、それだけユーザーの「通信量」を消費しているということです。 特に画像が大量にあるサイトをスマホで開くと、一度に数MBのデータを消費します。ユーザーにとって「このサイトを開くとギガが減る」という心理的なハードルは、想像以上に高いものです。

「爆速」を目指すことは、ユーザーの貴重な通信リソースを大切に扱うという誠実な姿勢の現れでもあるのです。

「速さ」のその先へ。UX(ユーザー体験)を向上させる3つのポイント

ご依頼者様
表示速度以外にも気を付けることはあるのかな??
Webデザイナー
速度が改善されたら、次は「ユーザーが快適に操作できるか」という視点です。せっかく速く表示されても、使いにくければ売上には繋がりません。
ここでは、細かいけれど効果絶大な改善案をご紹介します!
【UXを向上させる3つのポイント】
LCP(メインビジュアル)の「第一印象」を整える
CLS(レイアウトのズレ)を防いで信頼を守る
指の動線を考えたボタン配置

① LCP(メインビジュアル)の「第一印象」を整える

サイトを開いて一番最初に目に入る大きな画像(メインビジュアル)は、最も「重くなりやすい」場所です。

ここが数秒遅れて表示されると、ユーザーは「このサイト、止まってる?」と勘違いしてしまいます。メインビジュアルだけはWebP化を徹底し、優先的に読み込まれる設定にすることが重要です。

② CLS(レイアウトのズレ)を防いで信頼を守る

記事の冒頭でも触れた「画面のガタつき」。これを防ぐためには、画像が表示される前の「枠のサイズ」をあらかじめ指定しておく必要があります。

画像が読み込まれる前に「ここは縦◯px、横◯pxの画像が入る場所です」というスペースを確保しておくことで、後から画像が入ってきても文章が下にズレることがなくなります。これだけで、ユーザーのストレスは激減します。

③ 指の動線を考えたボタン配置

「爆速」でページが開いたとしても、肝心の「問い合わせボタン」がどこにあるか分からなければ意味がありません。

  • スマホなら、親指が届きやすい範囲にボタンがあるか?

  • ボタンの周りに十分な余白があり、誤タップを防げているか?

  • 読み込みを邪魔しない程度のアニメーションで、ボタンの存在に気づかせているか?

これらは、速度改善とセットで考えるべき「集客の質」を高める施策です。

自分のサイトの速さを測ってみよう!無料ツール紹介

ご依頼者様
なるべく速いほうが良いのはわかったけど…自分のサイトがどれくらいなのか、どうやって測ればいいのかな??
Webデザイナー
自分のサイトがどれくらいなのか、気になりますよね!Googleが無料で提供している強力なツールがあるので、ぜひ活用してみてください!

PageSpeed Insights(ページスピードインサイト)

使い方は簡単です。あなたのサイトのURLを貼り付けて「分析」ボタンを押すだけ。

チェックポイント

  • 0-49点(赤) :  危険信号。今すぐ改善が必要です。

  • 50-89点(橙) :  改善の余地あり。まずは80点台を目指しましょう。

  • 90-100点(緑) :  素晴らしい!今の状態を維持しましょう。

単に点数が出るだけでなく、「どの画像が重いのか」「どのプラグインが負荷をかけているのか」まで具体的に教えてくれます。最初は難しく感じるかもしれませんが、「診断結果」として眺めるだけでも十分価値があります。

[参照 : PageSpeed Insights 公式サイト]

【まとめ】

「表示速度を速くすること」は、単なる技術的な作業ではありません。 あなたのサイトを訪れてくれたお客様に「ストレスなく、心地よく過ごしてもらうため」の投資です。

高額な広告を出して1,000人のユーザーを呼ぶよりも、今いるユーザーの離脱を10%減らす方が、はるかにコストパフォーマンスが高いと言えます。

まずは、今日ご紹介した「画像の軽量化」から手をつけてみてください。その一歩が、将来の大きな売上の差となって現れるはずです。

とはいえ、

「自分のサイトの点数が低すぎて、どこから手をつけていいか分からない……」
「画像は小さくしたけれど、まだ重い気がする」
「そもそも、サーバーの引っ越しなんて怖くて自分ではできない!」

そう感じる方も少なくないと思います。そんな時は、Web制作会社 n-winにご相談ください。

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