Webサイトをプロにお願いしたいと相談をする前に、コンセプトは決めていますか?どんなWebサイトであっても、明確なコンセプトに沿って緻密な計算をして制作をしています。そのため、Webサイトの制作にはサイトコンセプトが絶対必要!!と言われています。
「コンセプトってどうやって決めるの?」「そもそもコンセプトってなに?」と迷われている方は、Webサイト制作におけるコンセプトの決め方など、ぜひ参考にしてみてください。
コンセプトって?
何かを始めるとき、制作するときに一番最初に決めることの多いコンセプトとは、「概念」「発想」などを意味します。言い換えると、物事の考え方やベース・方向性を言語化したものを指します。そのため、何かを始めたり作ったりするときの指針になります。
Web制作で置き換えて考えてみましょう!ネットで調べてホームページを見る人は、その会社やお店がどんなところなのか知りたい人です。その人がホームページを見てイメージが湧かないと意味がありません。そのため、Web制作でのコンセプトは、
- Webサイトで誰に伝えたいのか
- Webサイトで何を伝えたいのか
の2点に絞って考えていきましょう。
なぜWeb制作でコンセプトが必要なのか?
Web制作でコンセプトが必要な理由は、以下の3つです。
- ターゲットに伝えることを明確にするため
- サイト全体の方向性をブラさないため
- 成果につなげるため
それぞれについて、具体的に解説していきます。
コンセプトはターゲットに伝えることを明確にするため
全世界でWebサイトは約19億(2022年)あります。2019年で約16億だったので約3年で3億も増えていて、今この瞬間にもWebサイトは増えています。そのため、作ったWebサイトをどんな人に響くようにしたいのか、何を伝えたいのかを明確にするためのペルソナ(人物像)を具体的に決めることが重要です。
例えば、ファミリーフォトに力を入れているプロのカメラマンがWebサイトを作る際、
「誰に」→ご両親向け?祖父母向け?幼稚園や保育園向け?年齢は職業は?
「どこで」→居住地は?時間帯は?
「なにを」→七五三などの祝い事?運動会などのイベント?
など、より具体的にすることで、Webサイトもユーザーが求める情報や機能を的確に提供することができて、満足度や利便性が向上します。
コンセプトはサイト全体の方向性をブラさないため
Webサイトは数ページの小規模~数十ページに及ぶ大規模まで様々です。ページごとに方向性がずれると何が言いたいのわからない、当初考えていたのと異なるサイトが出来上がってしまった、なんてことになりかねません。Webサイトは会社やブランドの顔となるものです。一貫性のあるデザイン、言語、カラーパレットなどがコンセプトに基づいて統一されることで、ブランドイメージやメッセージを鮮明にし、視覚的な印象を強化します。
また、依頼先によってはWeb制作に多くの関係者が関わります。コンセプトが不安定だと、チーム内で制作に迷いが出たり、混乱や無駄な修正が増えることで納期が延びたり費用が増えるなんてことも。コンセプトを明確にすることで、チーム全体が目指すべき方向性を共有しやすくなり、意思疎通もスムーズになります。
コンセプトは成果につなげるため
Webサイトを作る目的の中には、集客を強化したい、認知度を上げたい、など何かしらの成果を上げることが含まれていることが多いでしょう。制作をする際にはもちろん、制作後の運用やリニューアルをする際にもWebサイトの評価や改善が必要になります。Webサイトの成果を測定する項目は様々ですが、例えばGoogleでは、
- ユーザーエクスペリエンスとユーザーインターフェイス
- 被リンク
- 内部リンク
- コンテンツ
が重要な要素と言われています。コンセプトが明確であれば、どの部分が期待通りに機能しているか、どの部分に改善の余地があるかを判断する際の基準となります。
Webサイトのコンセプトの決め方4選
コンセプトの決め方① 5W1H
普段の仕事の中でも5W1Hを軸に考える方も多いのではないでしょうか?この考え方は、Webサイトのコンセプト作りにも役立ちます。
What(何を)
目的にもなる部分です。ユーザーがWebサイトで「何を」したいのか(ユーザーの問題)、「何を」できるのか(問題の解決方法)を考えることが大切です。
Why(なぜ)
Webサイトの意義になる部分です。「なぜ」Webサイトを見たいのか(ユーザーの目的)、Webサイトがユーザーにどんな価値を提供できるのかを考えることが大切です。Whatと近いので合わせて考えるとよいかもしれません。
Who(誰に)
Webサイトは見てくれる相手あってのものです。「誰に」見せたいのか、「誰に」伝えたいのか、を考えるときにペルソナ(ユーザー像)をできる限り具体的に決めることでコンセプトがより明確になります。
When(いつ)
ユーザーが「いつ」見るのか、「いつ」利用したいのか、を考えることが大切です。時期・時間帯などを想定することで、コンセプトからWebサイトのデザインや機能も変わってきます。
Where(どこで)
ユーザーが「どこで」Webサイトを見るのかを考えることが大切です。例えば、パソコンでじっくり見るのか、通勤中などの隙間時間にスマホでサクッと見るのかによっても、Webサイトの構造や見せ方なども変わってきます。
How(どうやって)
ユーザーが「どうやって」Webサイトまで来るのかを想定して考えることが大切です。例えばネット検索から流入の場合なら、どのキーワードでの検索で多いのか、また広告からの流入、口コミからの流入など他の流入方法を想定することも大切です。
これらで出てきたキーワードをシンプルにまとめてみるとコンセプトを明確にしやすくなります。
コンセプトの決め方② 3C分析
3Cとは、
- 市場・顧客(Customer)
- 競合(Competitor)
- 自社(Company)
の3つの頭文字からとっています。あまり聞きなじみのない言葉ですが、事業計画や会社のブランディング制作の際に使われるマーケティング手法になります。自分ではコントロールできない「市場・顧客」「競合」(外部環境)とコントロールできる「自社」(内部環境)を分析することで方向性を見ていく方法です。3Cに流通(Channel)を加えた4C分析や、3Cに協力者(Collaborators)と背景(Context)を加えた5C分析などもあるので、3C分析を試した後のフレームワークとして活用してみてもよいかもしれません。
コンセプトの決め方③ SWOT分析
SWOTとは、
- 強み (Strengths)
- 弱み (Weaknesses)
- 機会 (Opportunities)
- 脅威 (Threats)
の4つの頭文字をとった分析方法です。これもマーケティング手法の1つで、企業や事業の現状を把握するために活用されているフレームワークになります。競合他社などの自社を取り巻く環境と自社の強みと弱みを整理することで他の方法とはまた違った部分が見えてくるかもしれません。
コンセプトの決め方④ ロジックツリー分析
ロジックツリーとは、様々な問題や原因などを分解して木の枝のように書き出すことで、解決法を導き出すフレームワークです。ロジカルシンキングの手法の1つであり、問題を可視化して分解することによって、複雑な事柄を捉えやすくなります。問題の原因を明確に把握しやすくなるため、そこからコンセプトを考えるのに、活用しやすいかもしれません。
まとめ
Web制作におけるコンセプトとは、Webサイトが持つべき方向性や特性を示し、ユーザーに対して一貫性のある体験を提供するための指針となります。コンセプトが必要な理由は、
- ターゲットに伝えることを明確にするため
- サイト全体の方向性をブラさないため
- 成果につなげるため
です。「誰に何を伝えたいのか」とコンセプトが明確になることで制作関係者とのコミュニケーションが取りやすくなり、デザインやコンテンツ、機能の統一性などを上げることができます。また、コンセプトを決める際には、目的やターゲットを整理するために今回ご紹介した方法なども活用してみてください。整理することで、Web制作会社に依頼するときにも伝えやすくなります。
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